麻雀の打ち方 その9

三人麻雀の打ち方 — 四人麻雀から切り替える判断

三人麻雀は、二萬〜八萬を抜いた108枚を3人で打つ麻雀にゃ。役の条件と点数表は、四人麻雀と同じものを使っている。牌の構成とツモの受け取りが違い、打ち方が変わる。

三人麻雀で変わる5つのこと

三人麻雀(サンマ)は、北家のいない3人で打つ麻雀にゃ。役の条件も点数表も四人麻雀と同じなので、ルールを覚え直す必要はほとんど無い。変わるのは、牌の構成・鳴き・北の扱い・ツモの受け取り・順位の精算の5つで、どれも打ち方に響く。

ここでは本ゲームの三人麻雀(二萬〜八萬を抜いた108枚、チー無し、北は全員の役牌)を前提に、四人麻雀と同じ感覚で打つとずれるところを順に見ていくにゃ。

四人麻雀と三人麻雀の違い(本ゲーム)
項目四人麻雀三人麻雀打ち方への影響
牌
34種136枚27種108枚(二萬〜八萬が無い)手が早い。一萬・九萬は字牌に近い
鳴き
チー・ポン・カンポン・カンだけ順子の手は門前で仕上げる
北
北家の自風全員の役牌(抜きドラは無し)北の対子はポン1回で役になる
ツモの受け取り
3人から2人から(ツモ損)ロンの価値が相対的に上がる
精算
25,000点持ち30,000点返し、ウマ+20/+10/-10/-2030,000点持ち35,000点返し、ウマ+20/±0/-20トップとラスの差が大きい

東風戦は東3局、東南戦は南3局まで。本場はロン200点、ツモは2人から100点ずつにゃ。ルールの一覧は三人麻雀のゲームページにある。

手の速さ — ツモの回数は同じで、引ける確率が上がる

三人麻雀の山は、配牌と王牌を除くと54枚にゃ(四人麻雀は69枚)。少なく見えるけれど3人で分けるので、1人あたりのツモはどちらも18回前後で、ほとんど変わらない(鳴きやカンで前後する)。

違うのは1回のツモの中身にゃ。牌の種類が34種から27種に減っているので、欲しい牌を引く確率が上がる。両面待ち(8枚)で考えると、配牌直後に自分の13枚以外から引く確率は四人麻雀の約6.5%に対して、三人麻雀は約8.4%。1.3倍ほどになる。

同じ巡目でも聴牌や和了が早く来るのは、相手も同じにゃ。先制の立直も四人麻雀より早い巡目に入りやすい。役牌でない字牌を「あとで切ればいい」と抱えていると、手が整う前に立直を受けて切れなくなりやすい。

牌の比率 — 断幺九は遠く、染め手と么九牌の手は近い

萬子の2〜8がまるごと抜けたので、中張牌(2〜8の数牌)の割合が下がり、么九牌(1・9と字牌)の割合が上がっているにゃ。

牌山の中の割合
牌の分類四人麻雀三人麻雀
中張牌
2〜8の数牌
21種84枚(62%)14種56枚(52%)
么九牌
1・9と字牌
13種52枚(38%)13種52枚(48%)
筒子(索子も同じ)
36枚(26%)36枚(33%)

三人麻雀の中張牌は筒子と索子の2〜8だけ。萬子は一萬・九萬の各4枚にゃ。

狙う役の比重を変える

断幺九は、筒子と索子の2〜8だけで14枚をそろえることになるにゃ。材料が四人麻雀の3分の2しかなく、萬子が1枚でも入ると付かない。配牌に萬子や字牌が多いのに断幺九を目指すのは、四人麻雀より遠回りになる。

反対に、筒子・索子の1色は牌山の3分の1を占める。混一色・清一色のような染め手は材料が集まりやすく、ポンで進められる混一色は三人麻雀の主力の手のひとつにゃ。么九牌の割合も高いので、混全帯幺九や国士無双も四人麻雀より現実的な選択肢に入ってくる。

もうひとつは役牌にゃ。白・發・中に北を加えた4種が誰にとっても役牌で、ほかに場風(東場なら東、南場なら南)と自分の自風も役牌になる。役牌の対子があれば、ポン1回で和了に必要な役が確定する。

一萬・九萬は字牌に近い — 孤立牌の切り順

三人麻雀の一萬には二萬・三萬が無いので、くっつく相手がいないにゃ。使い道は対子・刻子・雀頭だけで、役にならない字牌(客風)と同じ働き方をする。四人麻雀なら一萬と一筒は同じ価値の端牌だが、三人麻雀では一筒には二筒・三筒がくっつき、一萬には何もくっつかない。

孤立牌1枚にくっつく牌(三人麻雀)
孤立牌くっつく牌枚数
一萬・九萬
例:一萬
一萬3枚
字牌
例:北
北3枚
筒子・索子の1・9
例:1筒
1・2・3筒11枚
筒子・索子の2〜8
例:5索
3・4・5・6・7索19枚

数え方はその1の表と同じ(同じ牌は残り3枚、ほかは4枚ずつ)。2・8は15枚にゃ。

チーが無い — 門前で仕上げる手とポンで進める手

三人麻雀ではチーができないので、嵌張や辺張を他家の捨て牌で埋めて手を進める方法が無いにゃ。順子の部分は、聴牌まで自分のツモで埋めるしかない(聴牌したあとの和了は、もちろんロンでもいい)。平和や一気通貫のような順子中心の手は、門前のまま聴牌して立直まで持っていくのが基本になる。

鳴いて進める手の鍵は対子にゃ。ポンは2人のどちらの捨て牌からでもできる。役牌の対子、対々和、染め手の対子は、四人麻雀と同じようにポンで速度を上げられる。

鳴くかどうかの判断そのものは四人麻雀と変わらない(その5)。役が残るか、打点がどれだけ下がるかを先に確かめる。チーで門前が崩れることが無いぶん、門前のまま立直まで進む手が多くなるにゃ。

ツモ損 — ロンとツモで受け取りが変わる

三人麻雀のツモ和了は、いない北家の分が入らないにゃ。点数表は四人麻雀と同じものを使い、子のツモなら子と親、親のツモなら子2人が表どおりの額を払うだけ。ロンは放銃した人が全額を払うので変わらない。

ロンとツモの受け取り(三人麻雀)
手ロンツモツモ÷ロン
子の30符3翻
3,9001,000+2,000=3,000約77%
子の満貫
8,0002,000+4,000=6,00075%
親の30符3翻
5,8002,000×2=4,000約69%
親の満貫
12,0004,000×2=8,000約67%

四人麻雀との比べ方は点数早見表の「三人麻雀の点数」にまとめてあるにゃ。他家がツモったときに自分が払う額は、四人麻雀と同じ。

順位の精算 — トップもラスも重い

三人麻雀の精算は30,000点持ち35,000点返しで、ウマは+20/±0/-20にゃ。返しとの差(オカ)15ポイントはトップに入るので、1位と2位の差はウマとオカで35ポイント、2位と3位の差は20ポイント開く(その6)。

四人麻雀(1位と2位の差が30ポイント、3位と4位の差が10ポイント)と比べると、トップの価値もラスを避ける価値も大きいにゃ。順位が1つ動く和了や放銃の重みが、そのぶん増す。

流局の聴牌料も、自分が聴牌するかしないかの差は常に3,000点ある(その8)。自分だけが聴牌して流局すれば、不聴の相手との差は4,500点動くにゃ。

守備で変わること — 萬子と北

三人麻雀では、萬子に両面・嵌張・辺張の待ちが存在しないにゃ。一萬・九萬が当たるのは単騎とシャンポン(と国士無双)だけで、字牌と同じように「見えている枚数」で安全度を測れる。その2の字牌の数え方がそのまま使える。萬子にスジは無いので、スジと壁は筒子と索子だけの話になる。

北は全員の役牌なので、まだ1枚も見えていない北(生牌)は、シャンポンで当たれば相手の打点に1翻を足してしまうにゃ。守るときの字牌の選び方は、四人麻雀の役牌と同じく、見えている枚数の多いものから。

三人麻雀で当たる形が変わる牌
牌当たりうる待ち安全度の測り方
一萬・九萬
単騎・シャンポン(国士無双)字牌と同じく、見えている枚数で数える
北
単騎・シャンポン(国士無双)役牌。生牌はシャンポンで当たると1翻上乗せ
筒子・索子
四人麻雀と同じスジ・壁の考え方がそのまま使える

七対子は単騎待ちなので、現物以外はどれでも当たりうるにゃ。

例題1 — 一萬と一筒、どちらを残す?

東1局、子(南家)で6巡目。手は一向聴で、孤立牌が一萬・一筒・北の3枚ある。ドラはこの手に関係ない。どれを切る?

自分の手牌(ツモ後の14枚)
一萬一筒四筒五筒六筒八筒八筒二索三索四索六索七索八索北
面子3組(4筒5筒6筒・2索3索4索・6索7索8索)と8筒の対子。あとはターツが1つあれば聴牌にゃ。
切る牌ごとの受け入れ(一向聴を保ったまま、聴牌に進む牌)
切る牌聴牌に進む牌枚数
一萬
一筒・二筒・三筒・八筒・北16枚
北
一萬・一筒・二筒・三筒・八筒16枚
一筒
一萬・八筒・北8枚

例題2 — 九萬は字牌と同じように数える

東2局、子で10巡目。下家が立直している。自分の手はばらばらで、降りると決めた。手の中に立直者の現物もスジも無い。九萬・北・五筒のうち、どれを切る?

自分の手牌(ツモ後の14枚)
九萬九萬北二筒三筒五筒五筒八筒二索四索五索七索八索八索
九萬の対子と北が1枚。数牌はどれも立直者の現物・スジになっていないにゃ。
下家(立直者)の河
西一筒九索四筒三索
右端の3索が宣言牌。
上家の河(一部)
九萬
九萬が1枚切られている。

例題3 — ツモでは届かない逆転

東南戦の南3局(オーラス)、0本場で供託は無し。自分は子で27,000点の3着。トップは子の上家で34,000点、親の下家が29,000点。自分はダマで聴牌していて、平和・断幺九・赤1の3翻(ロン3,900点、ツモなら門前清自摸和が付いて1,300点/2,600点)。親の下家から当たり牌の8索が出た。ロンする?

自分の手牌(13枚)
二筒三筒四筒赤五筒六筒七筒八筒八筒二索三索四索六索七索
6索7索の両面で5索・8索待ち。赤5筒が1枚にゃ。
和了の仕方ごとの結果
和了自分上家(トップ)下家(親)自分の順位
上家からロン
30,90030,10029,0001位
下家からロン
30,90034,00025,1002位
ツモ
30,90032,70026,4002位

ツモは4翻20符で、子の上家が1,300点、親が2,600点を払う。受け取りはロンと同じ3,900点だが、トップが払うのは1,300点だけにゃ。

この記事のまとめ

  • ✓三人麻雀は二萬〜八萬の無い108枚。1人あたりのツモ回数は四人麻雀と同じくらいで、欲しい牌を引く確率が上がるぶん手が早い。
  • ✓中張牌が減り么九牌が増える。断幺九は遠く、染め手・役牌・么九牌を使う手が近い。三色同順は作れない。
  • ✓一萬・九萬はくっつく牌が無く、客風と同じ働き。孤立牌なら最初に切る候補。ドラは表示牌が一萬なら九萬、九萬なら一萬。
  • ✓チーが無いので順子の手は門前で仕上げる。鳴いて進めるのは役牌・対々和・染め手の対子。
  • ✓ツモは北家の分が入らない。親のツモはロンの3分の2ほどで、役と打点のある聴牌はダマも有力な選択肢になる。
  • ✓精算は35,000点返し・ウマ+20/±0/-20。トップとラスの重みが四人麻雀より大きい。
  • ✓守備では一萬・九萬を字牌と同じく見えている枚数で数える。生牌の北は役牌なので後回し。