麻雀の打ち方 その1
麻雀の何切る入門 — 牌効率と受け入れ枚数
麻雀の何切るは、切る候補ごとに受け入れ枚数と向聴数を数えて比べるのが基本にゃ。ブロックの強さと孤立牌の切り順を押さえたら、6つの例題で牌効率を試してみよう。
受け入れ枚数 — 有効牌を数える
受け入れ枚数は、引くと聴牌に1歩近づく牌(有効牌)が全部で何枚あるかを表す数字にゃ。何を切るか迷ったら、切る候補ごとにこの枚数を数えて、多いほうを選ぶのが牌効率の基本。
数え方は「1種類4枚 − 自分の手牌にある枚数」。他家の捨て牌やドラ表示牌など、場に見えている牌はこの記事では数えない簡易計算で統一する。実戦では見えている枚数も引くと、より正確な残り枚数になるにゃ。













| 有効牌 | できる面子 | 残り枚数 |
|---|---|---|
2索 | 2・3・4索 | 4枚 |
5索 | 3・4・5索 | 4枚 |
7萬 | 6・7・8萬 | 4枚 |
合計3種12枚。どれも自分の手牌に無い牌なので4枚ずつ数える。北がもう1枚来て対子になっても聴牌には近づかないので、有効牌には入らないにゃ。
向聴数(シャンテン)— 聴牌まであと何枚か
向聴数は、聴牌まであと何枚の有効牌が必要かを表す数。聴牌が0、あと1枚で聴牌なら一向聴(イーシャンテン)、あと2枚なら二向聴(リャンシャンテン)と呼ぶにゃ。
有効牌を引いて不要な牌を切るたびに、向聴数は1つずつ減っていく。下の3つの手牌は、上から順に1枚ずつ進めた流れになっている。







































ブロックの強さ — 両面・嵌張・辺張・対子
手牌を面子・ターツ・対子のブロックに分けて見ると、どこを残すべきかが見えてくるにゃ。ブロックの強さは、面子にするための受け入れ枚数で比べられる。待ちの形そのものは第3章で紹介した通り。








| ブロック | 例 | 面子になる牌 | 受け入れ |
|---|---|---|---|
両面 | 3・4筒 | 2筒・5筒 | 8枚 |
嵌張 | 3・5筒 | 4筒 | 4枚 |
辺張 | 1・2筒 | 3筒 | 4枚 |
対子 | 5萬・5萬 | 5萬(刻子になる) | 2枚 |
面子になる牌を、ほかに自分の手牌で使っていない場合の枚数。対子は刻子になる牌が残り2枚しかないが、雀頭の候補でもあるので1組は残しておきたいにゃ。
孤立牌の切り順とくっつき
どのブロックにも入っていない1枚を孤立牌と呼ぶ。孤立牌は、ほかの牌がくっついてターツや対子になる(くっつき)範囲の広さで比べるにゃ。
字牌は同じ牌が来て対子になるしかない。数牌の1・9は同じ牌と隣・2つ隣、2・8は反対側の隣も加わり、3〜7は左右2つずつまでくっつく。ブロックが足りない手ほど、この差がそのまま受け入れ枚数の差になる。
| 孤立牌 | くっつく牌 | 枚数 |
|---|---|---|
字牌 例:北 | 北 | 3枚 |
1・9 例:1筒 | 1・2・3筒 | 11枚 |
2・8 例:8萬 | 6・7・8・9萬 | 15枚 |
3〜7 例:5索 | 3・4・5・6・7索 | 19枚 |
同じ色の牌がほかに手牌に無い場合。同じ牌は残り3枚、それ以外は4枚ずつで数えている。
雀頭の扱い — 対子が多いとき・無いとき
標準形の和了には雀頭が1組必要にゃ(第2章)。対子は面子になりにくい反面、雀頭の候補でもあるので、手牌にいくつあるかで扱いが変わる。
対子が3組以上あって、ほかにブロックが余っているときは、1組を雀頭、もう1組をシャンポン待ちの材料と考え、残りは崩す(崩しても向聴数が増えない場合に限る。ブロックが足りない手では対子を残したほうが早いこともある)。対子の受け入れは2枚ずつと少ないので、両面ターツがあればそちらを優先する(例題3)。
逆に雀頭が無い一向聴では、ターツの牌がもう1枚来て対子になるのも有効牌になる。ターツは面子の候補であると同時に、雀頭の候補も兼ねているにゃ(例題4)。













例題1 — 孤立牌はどれから切る?
東場の南家で、ツモって14枚になった場面。面子は2〜4萬と6〜8筒、ターツは4・5索、雀頭候補は9索の対子で、二向聴にゃ。残りの北・白・1筒・8萬が孤立牌。何を切る?














| 切る牌 | 向聴数 | 受け入れ | 有効牌(残り枚数) |
|---|---|---|---|
北 | 二向聴 | 11種39枚 | 6萬4・7萬4・8萬3・9萬4 1筒3・2筒4・3筒4 3索4・6索4・9索2・白3 |
白 | 二向聴 | 11種39枚 | 6萬4・7萬4・8萬3・9萬4 1筒3・2筒4・3筒4 3索4・6索4・9索2・北3 |
1筒 | 二向聴 | 9種31枚 | 6萬4・7萬4・8萬3・9萬4 3索4・6索4・9索2・北3・白3 |
8萬 | 二向聴 | 8種27枚 | 1筒3・2筒4・3筒4 3索4・6索4・9索2・北3・白3 |
例題2 — ターツが1つ多い一向聴
面子は5〜7萬と2〜4索、雀頭は9筒の対子。ターツが1・2萬(辺張)、4・5筒(両面)、6・8索(嵌張)の3つあり、1つ多い一向聴にゃ。どのターツを崩す?














| 切る牌 | 向聴数 | 受け入れ | 有効牌(残り枚数) |
|---|---|---|---|
1萬 辺張を崩す | 一向聴 | 3種12枚 | 3筒4・6筒4・7索4 |
6索 嵌張を崩す | 一向聴 | 3種12枚 | 3萬4・3筒4・6筒4 |
4筒 両面を崩す | 一向聴 | 2種8枚 | 3萬4・7索4 |
9筒 雀頭を崩す | 二向聴 | 11種37枚 | 向聴数が1つ戻るので比べない |
2萬を切っても1萬と同じ12枚、8索を切っても6索と同じ12枚になる。
例題3 — 対子が3組ある一向聴
面子は2〜4萬と5〜7筒、ターツは6・7萬の両面。対子が9筒・3索・白と3組ある一向聴にゃ。何を切る?














| 切る牌 | 向聴数 | 受け入れ | 有効牌(残り枚数) |
|---|---|---|---|
3索 | 一向聴 | 4種12枚 | 5萬4・8萬4・9筒2・白2 |
9筒 | 一向聴 | 4種12枚 | 5萬4・8萬4・3索2・白2 |
白 | 一向聴 | 4種12枚 | 5萬4・8萬4・9筒2・3索2 |
6萬 両面を崩す | 一向聴 | 3種6枚 | 9筒2・3索2・白2 |
例題4 — 雀頭が無い一向聴
2〜4萬・5〜7萬・7〜9索の面子3組に、3・4筒の両面と7・9筒の嵌張、そして北。雀頭が無い一向聴にゃ。北を残して雀頭候補にするか、ターツを崩すか。














| 切る牌 | 向聴数 | 受け入れ | 有効牌(残り枚数) |
|---|---|---|---|
北 | 一向聴 | 7種24枚 | 2筒4・5筒4・8筒4 3筒3・4筒3・7筒3・9筒3 |
7筒 嵌張を崩す | 一向聴 | 4種14枚 | 2筒4・5筒4・9筒3・北3 |
3筒 両面を崩す | 一向聴 | 3種10枚 | 4筒3・8筒4・北3 |
9筒を切っても7筒と同じ14枚、4筒を切っても3筒と同じ10枚になる。
例題5 — どの待ちで聴牌する?
1〜3萬・4〜6筒・7〜9索の面子3組に、5・5・6・7・9萬。5萬・6萬・9萬のどれを切っても聴牌できる。待ちの枚数がいちばん多いのは?














| 切る牌 | 待ちの形 | 待ち牌(残り枚数) | 合計 |
|---|---|---|---|
9萬 | 5萬の雀頭+6・7萬の両面 | 5萬2・8萬4 | 6枚 |
6萬 | 5萬の雀頭+7・9萬の嵌張 | 8萬4 | 4枚 |
5萬 | 5〜7萬の面子+9萬の単騎 | 9萬3 | 3枚 |
例題6 — 聴牌か、広い一向聴か
2〜4萬・6〜8筒の面子、2索の対子、4・5・6・6・7索と8萬。8萬を切れば聴牌。6索を切ると聴牌はしないが、有効牌の多い一向聴になる。どちらを選ぶ?














| 切る牌 | 向聴数 | 受け入れ | 有効牌(残り枚数) |
|---|---|---|---|
8萬 | 聴牌 | 2種7枚 | 5索3・8索4(和了できる牌) |
6索 | 一向聴 | 12種41枚 | 6萬4・7萬4・8萬3・9萬4 2索2・3索4・4索3・5索3・6索3・7索3・8索4・9索4 |
7索 | 一向聴 | 11種37枚 | 6萬4・7萬4・8萬3・9萬4 2索2・3索4・4索3・5索3・6索2・7索4・8索4 |
この記事のまとめ
- ✓受け入れ枚数は「4枚 − 自分の手牌にある枚数」で数え、切る候補ごとに比べる。
- ✓まず向聴数が小さくなる切り方を選び、同じ向聴数の中で受け入れの多いものを選ぶ。
- ✓ブロックは両面(8枚)> 嵌張・辺張(4枚)> 対子(2枚)。受け入れが並んだら、両面に変化できる嵌張を残す。
- ✓孤立牌は客風牌 → 役牌 → 1・9 → 2・8 → 3〜7 の順に切るのが目安。
- ✓対子が多ければ1組崩して両面を残し、雀頭が無ければターツの牌も雀頭候補として数える。対子が5組あれば七対子も視野に入れる。