麻雀の打ち方 その2
麻雀の守備の基本 — 現物・スジ・壁・ベタオリ
他家の立直に対して自分の手がまだ遠いときは、和了よりも放銃しないことを優先するにゃ。確実に通る現物から、当たりにくいスジ・壁・字牌まで、安全な牌の探し方を順番に覚えるにゃ。
いつ守るか — 手が遠いなら降りる
他家から立直がかかった、あるいは役牌とドラを鳴いているなど明らかに高そうな副露が入った。そのとき自分の手がまだ聴牌から遠く、打点も期待できないなら、和了をあきらめて放銃しないことを最優先にするにゃ。
和了を目指さず、安全な牌だけを切り続けることを「ベタオリ」と呼ぶ。聴牌している場合や高い手をもっている場合にどこまで押すか(押し引き)は奥が深いので、ここでは「降りると決めたあとにどの牌を切るか」に絞って解説するにゃ。
現物 — 立直者には絶対に当たらない牌
立直者自身の捨て牌を「現物(ゲンブツ)」と呼ぶにゃ。自分の待ち牌を一度でも捨てていると振聴になり、ロンができない。つまり立直者の河にある牌は、その人の待ちに含まれていたとしてもロンされない。
立直したあとに他家が切って、立直者がロンしなかった牌も現物と同じ扱いになる。待ちではなかったか、見逃したかのどちらかで、立直中の見逃しはその局が終わるまで振聴が続くからだにゃ。本ゲームでも振聴のロンは成立せず、立直後の見逃しは局が終わるまで解除されない。
注意したいのは、現物が安全なのは「その立直者に対してだけ」という点。別の人が立直していたり、黙って聴牌していたりすれば、その人には当たりうる。また現物を切っても、立直者のツモ和了までは防げないにゃ。






スジ — 両面待ちでは当たらない牌
両面待ちの当たり牌は、1-4・2-5・3-6・4-7・5-8・6-9 のように3つ離れた組になる。この組を「スジ」と呼ぶにゃ。立直者が4萬を捨てていれば、1萬-4萬と4萬-7萬の両面待ちは振聴なので、1萬と7萬は両面待ちではロンされない。
1・2・3・7・8・9 は、その牌を待つ両面の形が1通りしかないので、スジが1枚見えていれば両面は消える。4・5・6 は両側に両面があるので、両方のスジ(4なら1と7)が河にあって初めて両面が消える。これを「中スジ」、片方だけ見えている状態を「片スジ」と呼ぶにゃ。
ただしスジは「両面待ちでは当たらない」だけで、ほかの待ちなら普通に当たる。立直者の河に4萬があっても、6萬-8萬の嵌張、8萬-9萬の辺張、7萬のシャンポンや単騎なら7萬でロンされるにゃ。







壁 — 見えている枚数で両面を消す
同じ牌は4枚しかないので、ある牌が4枚とも見えていれば、立直者はその牌を持っていない。これを「壁」と呼ぶにゃ。たとえば8索が4枚見えていれば、7索-8索で待つ6索-9索の両面は作れない。9索を待つ両面はこの形しかないので、9索は両面待ちでは当たらない。この状態を「ノーチャンス」と呼ぶ。
数えるのは、全員の捨て牌・鳴いた面子・ドラ表示牌、そして自分の手牌。自分の手にある枚数は他家からは見えないが、壁を数えるときには使えるにゃ。
3枚見えていて残りが1枚の状態は「ワンチャンス」。立直者がその最後の1枚を持っているときだけ両面が作れるので、ノーチャンスよりは危ない。




字牌の安全度 — 残り枚数を数える
字牌は順子にならないので、字牌で当たる待ちは単騎とシャンポン(と国士無双)だけ。数牌の無スジに比べれば当たる形がずっと少ないにゃ。
さらに、4枚のうち何枚が見えているかで危なさが変わる。場に見えている枚数と自分の手にある枚数を合わせて数え、4枚から引いた残りが立直者の手にありうる枚数だにゃ。
| 見えている枚数 | 立直者の手にありうる枚数 | 当たりうる待ち |
|---|---|---|
4枚 | 0枚 | 国士無双だけ |
3枚 | 1枚 | 単騎 |
1〜2枚 | 2枚以上 | 単騎・シャンポン |
残り1枚でも、その1枚で単騎に待たれていれば当たる。見た目に安全そうな字牌の単騎は、あえて狙われることもあるにゃ。国士無双は1・9・字牌なら、どの行の牌でも当たりうる。
安全度の目安 — 当たりうる待ちの数で並べる
ここまでの考え方を、立直者1人に対して「当たりうる待ちの形」で並べると次のようになるにゃ。上のほうが当たりうる形は少ない傾向だが、形の数がそのまま危険度を表すわけではない。確実に安全なのは現物だけで、それ以外は「当たりにくい」にすぎない。
| 牌 | 当たりうる待ち | 注意点 |
|---|---|---|
現物 河の牌・立直後に通った牌 | なし | 別の人には当たりうる |
残り0枚の字牌 | 国士無双だけ | ほぼ安全 |
残り1枚の字牌 | 単騎 | 最後の1枚で単騎に待たれていれば当たる |
スジの1・9 | 単騎・シャンポン | 両面は振聴で消えている |
ノーチャンスの牌 例:8が4枚見えたときの9、7が4枚見えたときの8と9 | 単騎・シャンポン | 壁の外側だけ。壁の牌そのものは危ない |
残り2枚以上の字牌 | 単騎・シャンポン | 生牌(1枚も見えていない)は特に注意 |
スジの2・8 | 嵌張・単騎・シャンポン | 例:2は1-3の嵌張で当たる |
スジの3・7 | 嵌張・辺張・単騎・シャンポン | 例:7は8-9の辺張で当たる |
中スジの4・5・6 | 嵌張・単騎・シャンポン | 両側のスジが見えていること |
片スジの4・5・6 | 片側の両面・嵌張・単騎・シャンポン | スジとしての効果は半分 |
無スジの数牌 | 両面を含むすべて | 4・5・6は両面が2通りあり最も危ない |
当たる形が少ない牌から切るのが基本。七対子は単騎待ちなので、現物以外の牌ならどれでも当たりうる。国士無双は1・9・字牌で待つ(13種類すべてが当たりになる待ちもある)ので、1・9・字牌の行は国士無双にも注意にゃ。
ベタオリの手順
降りると決めたら、次の順で切る牌を探すにゃ。
①まず立直者の現物を探す。対子や暗刻になっている現物なら、次の巡目以降も安全に切れる。②現物が無ければ、残り枚数の少ない字牌、スジの1・9、ノーチャンスの牌など、当たる形が少ない牌を選ぶ。③無スジの4・5・6はなるべく最後まで残す。
降りている間は、聴牌を目指す必要は無い。面子や対子を崩してでも、安全な牌を順に切っていくのがベタオリだにゃ。
例題1 — 現物を見つける
上家が立直し、その直後の自分の番。手はまだ遠いのでベタオリする。何を切る?




















例題2 — 現物が無いとき
上家が立直し、その直後の自分の番。手に現物は無い。ほかの2人の捨て牌には西が2枚見えている。何を切る?






















例題3 — 壁を使う
上家が立直し、その直後の自分の番。手に現物は無い。ほかの2人の捨て牌には8索が2枚見えている。何を切る?






















例題4 — 立直のあとに通った牌
対面が立直。続く上家が5萬を切り、立直者はロンしなかった。そのあとの自分の番で何を切る?





















見えている卓で確かめる
スジや壁で選んだ牌が本当に危なかったのかは、ふつうの対局では最後まで分からないことが多いにゃ。本サイトのオープン麻雀なら相手3人の手牌が見えたまま打てるので、立直者の待ちとスジ・壁の関係をその場で確かめられる。手牌公開の対局は成績には記録されないにゃ。
この記事のまとめ
- ✓手が遠いときに他家の立直を受けたら、安全な牌だけを切るベタオリに切り替える。
- ✓現物(立直者の捨て牌と、立直後に通った牌)は振聴になるので、その立直者には当たらない。ほかの人には当たりうる。
- ✓スジは両面待ちだけを消す。嵌張・辺張・シャンポン・単騎では当たる。
- ✓壁は4枚見えている牌の外側が両面に当たらなくなる。自分の手牌の枚数も数える。
- ✓字牌は単騎とシャンポン(と国士無双)でしか当たらない。残り枚数が少ないほど通りやすい。
- ✓確実に安全なのは現物だけ。スジ・壁・字牌は「当たりにくい」牌にゃ。