麻雀の打ち方 その6

麻雀のオーラス — 順位と逆転条件の計算

オーラスは、順位がそのまま結果になる最後の1局にゃ。トップとの点差から必要な和了を逆算する手順を、ロンとツモの違いや親と子の違いも含めて早見表にまとめたにゃ。

オーラスで最初に見る3つ

オーラスは最後の1局のこと。本ゲームでは東風戦なら東4局、東南戦なら南4局がそれにあたるにゃ(三人麻雀は東3局・南3局)。ここから先は無いので、点数を増やすことより「順位を1つ上げること」がそのまま目的になる。

打ち始める前に確認するのは次の3つ。①自分と上下の相手との点差、②自分が親か子か、③その順位が1つ動くとどれだけ得なのか。この3つが決まれば、狙うのは打点なのか直撃なのか聴牌なのかが自然に決まるにゃ。

本ゲームには西入(延長戦)が無い。誰も30,000点に届かなくてもオーラスで必ず終わるので、「次の場でもう一度」は無いと考えていい。

順位の価値 — 返し30,000点とウマ

四人麻雀の成績は、持ち点をそのまま使うのではなく、25,000点持ち・30,000点返しで換算するにゃ。まず持ち点から30,000点を引き、1,000点を1ポイントとして四捨五入する。そこに順位ごとのウマ(1位+20/2位+10/3位-10/4位-20)を足したものが最終的なポイント。端数の処理はトップがまとめて引き受けるので、トップのポイントは他の3人の合計の符号を反転した値になるにゃ。

4人の持ち点は合計100,000点なのに、返しは30,000点×4=120,000点。20,000点ぶん足りない計算になるが、この差はトップがまとめて受け取る。これを「オカ」と呼ぶにゃ。結果として4人の合計はちょうど0になる。

最終持ち点が38,000/27,000/20,000/15,000のときの計算
順位最終持ち点持ち点−30,000オカウマ合計
1位
38,000+8+20+20+48
2位
27,000-3+10+7
3位
20,000-10-10-20
4位
15,000-15-20-35

合計は+48+7-20-35でちょうど0。三人麻雀は30,000点持ち35,000点返しで、オカは+15、ウマは+20/±0/-20になるにゃ。ウマや返しは卓ごとに違うローカルルールで、+30/+10/-10/-30のような配分もある。本ゲームの設定は「本作の設定とローカルルール」のページにまとめてある。

逆転条件の計算 — ロンとツモで詰まる差が違う

点差が詰まる量は、和了の仕方で変わるにゃ。考え方はひとつだけ、「自分が増える点」と「相手が減る点」を足せばいい。

①相手以外の人からロンした場合、増えるのは自分だけなので、点差を上回る和了点がそのまま必要になる。②相手から直接ロンした場合(直撃)は、自分が増えて相手が同額減るので、差は和了点の2倍動く。つまり点差の半分を上回れば足りる。③ツモは全員から集めるので、自分の得点に加えて相手が払った分だけ差が詰まる。

具体例で見るにゃ。自分28,000点の2着、トップが30,000点で、点差は2,000点。トップから1,300点(40符1翻)を直撃すれば29,300点対28,700点で逆転する。同じ1,300点でも3着から出た場合は29,300点対30,000点で届かない。ツモの500-1,000(30符2翻)なら自分は30,000点、トップは500点払って29,500点になり、たった2,000点の手でも逆転できる。

ツモは相手が親か子かでも変わる。子のツモは親だけ倍を払うので、追いかける相手が親なら同じ手でも差がよけいに詰まるにゃ。

逆転条件の早見表

2着の自分(子)が、1着を捲るのに最低限必要な和了を点差ごとに並べたにゃ。点数は第11章の点数早見表から取っている。

2着(子)が1着を捲るのに必要な和了
点差1着から直撃他家からロンツモ(1着が子)ツモ(1着が親)
1,000点
1,000点 30符1翻1,300点 40符1翻300-500 30符1翻300-500 30符1翻
2,000点
1,300点 40符1翻2,300点 70符1翻500-1,000 30符2翻400-700 20符2翻・40符1翻
4,000点
2,300点 70符1翻4,500点 70符2翻1,000-2,000 30符3翻800-1,600 25符3翻・50符2翻
8,000点
4,500点 70符2翻12,000点 跳満2,000-4,000 満貫1,600-3,200 25符4翻・50符3翻

ちょうど同点で並ぶ手は入れていない。8,000点差を他家からのロンで捲るには満貫8,000点では同点にしかならず、跳満12,000点が要る。70符や25符の行は実戦では出にくいので、ひとつ上の40符2翻(2,600点)・40符3翻(5,200点)を目安にすると考えやすいにゃ。

親のオーラス — 連荘とアガリやめ

オーラスの親は特別に有利にゃ。和了すれば連荘して、もう一度オーラスを打てる。聴牌で流局したときも同じ。つまり逆転できるまで何度でも挑戦できるということ。

ただし他家が和了した瞬間、あるいは自分が不聴で流局した瞬間に終わる。連荘が続く保証は無いので、1回ごとに「今この和了で捲れるか」を確かめておくにゃ。

親の打点は子の1.5倍。ツモなら3人から同じ額を取るので、大きな点差でも1回で届くことがある。親の満貫ツモ4,000オールなら自分は12,000点増え、追っている相手は4,000点減るので、16,000点の差が一気に詰まるにゃ。

3着・4着の考え方 — ラス回避と聴牌料

下位から見ると、狙いは2つにゃ。1つは上との差を和了で詰めること、もう1つは下に落ちないこと。3着と4着の差はウマで10ポイントぶんある(持ち点が同じ場合)ので、届きそうにない上を無理に追うより、まず自分の順位を守るほうが得になる場面も多い。

和了できなくても点差は動く。流局のときの聴牌料がそれにゃ。自分が聴牌して相手が不聴なら、聴牌人数によっては3,000点から4,000点も差が動く。数百点差・数千点差の勝負なら、これだけで順位が入れ替わる。

流局したとき、特定の相手との差がどれだけ動くか(四人麻雀)
聴牌した人数自分(聴牌)相手(不聴)2人の差が動く量
1人(自分だけ)
+3,000-1,0004,000点
2人
+1,500-1,5003,000点
3人
+1,000-3,0004,000点
相手も聴牌
同額を受け取る同額を受け取る0点

全員聴牌・全員不聴のときは授受なし。三人麻雀は1人聴牌で+3,000/-1,500、2人聴牌で+1,500/-3,000になるにゃ。聴牌料の全体像は第9章「麻雀の流局」にまとめてある。

短い対局・三人麻雀・段位戦での違い

東風戦は東4局までなので、局数は東南戦のおよそ半分にゃ。局数が少ないぶん大きな点差はつきにくいが、その代わりに挽回に使える局も少ない。東3局あたりから順位を意識しておくと、オーラスで無理をせずに済むことが多い。東風戦だけを打ちたいときは東風戦麻雀のページが使える。

三人麻雀はウマが+20/±0/-20で、2着のウマが0。トップと2着の差が35ポイント、2着と3着の差が20ポイントと、四人麻雀よりトップの価値が際立つにゃ。持ち点も30,000点スタートなので、点差の感覚がそのままでは通用しない。

段位戦では順位に応じて段位ポイントが加算される。マイナスにはならないので、打てば打つほど段位は上がっていくが、トップとそれ以外の差は大きいにゃ。

段位戦の順位ポイント
ルール1位2位3位4位
四人麻雀・東南戦
16420
四人麻雀・東風戦
8210
三人麻雀・東南戦
1230
三人麻雀・東風戦
610

四人麻雀の東南戦ならトップは2着の4倍。手牌公開をオンにした対局は段位ポイントが加算されないにゃ。段位戦のポイントはトップページと麻雀段位戦のページで共通。

例題1 — 2,500点差の4着

南4局1本場。自分は子で19,500点の4着、3着が22,000点、2着が27,000点、トップが31,500点。3着も子で、親はこの局の2着の相手。残り巡目は少なく、手は聴牌一歩手前。何を狙う?

1,000点で足りる手(發をポン)
二萬三萬四萬五筒六筒七筒九筒九筒七索八索
ポンした發と合わせて4面子1雀頭。6索9索の両面待ちで、役は發の1翻だけ。
ポンした發
發發發
20符+字牌の明刻4符=24→30符。子のロンで1,000点にゃ。
3着(子)との2,500点差を埋める手
和了の仕方必要な点数結果
3着から直撃
1,000点(30符1翻) +1本場300点20,800点対20,700点で逆転
他家からロン
2,300点(70符1翻)以上22,100点対22,000点で逆転
ツモ
500-1,000(30符2翻)21,800点対21,400点で逆転
自分だけ聴牌で流局
22,500点対21,000点で逆転
2人聴牌で流局
21,000点対20,500点で逆転

本場の300点は和了にだけ乗る(ツモは各家から100点ずつ)。ツモの欄は自分が2,000点+本場300点を得て、3着が500点+100点を払った場合にゃ。1本場が無ければ1,000点の直撃では差が2,000点しか動かず、届かない。

例題2 — 親で12,000点差を追う

南4局0本場。自分は親で24,000点の2着、トップが36,000点、3着が22,000点、4着が18,000点。点差は12,000点ある。どう組み立てる?

4,000オールになる親の手(ドラは3索)
二萬三萬四萬三筒四筒赤五筒二索三索六索七索八索東東四索
立直+ツモ+赤五筒+ドラ1で4翻。雀頭の東は親の連風牌なので4符が付き、20+ツモ2+4=26→30符。親の切り上げ満貫で4,000オールにゃ。
親が12,000点差を捲るのに必要な和了
和了の仕方必要な点数差が動く量
トップから直撃
6,800点(70符2翻)以上13,600点
トップから直撃(届かない例)
30符3翻
5,800点11,600点(400点足りない)
他家からロン
18,000点(跳満)18,000点
ツモ
3,200オール(50符3翻)以上12,800点
ツモ(満貫)
4,000オール16,000点

親のロンは子の1.5倍、親のツモは3人から同額。ツモは自分が3倍もらい、相手が1つぶん払うので、差はオール分の4倍動くにゃ。他家からのロンでは親の満貫12,000点でも同点にしかならず、跳満18,000点が要る。

例題3 — 4,000点差のトップ目

南4局0本場。自分は子で33,000点のトップ、2着が29,000点、3着が22,000点、4着が16,000点。2着から立直が入った。自分の手は一向聴でドラも無い。どうする?

2着(子)に4,000点差を詰められる条件
起きること必要な点数結果
2着へ放銃
2,300点(70符1翻)以上30,700点対31,300点で逆転される
2着にツモられる
1,000-2,000(30符3翻)以上32,000点対33,000点で逆転される
他家が2着から直撃
2着との差は開く(和了した人の点は増える)
自分だけ不聴で流局
2着だけ聴牌
33,000点対31,000点。差は2,000点まで縮むが逆転はされない

放銃は自分が減って相手が増えるので、点差の半分を上回る打点で捲られる。流局の数字は、2着が出した立直棒1,000点を終局時にトップが受け取ったあとの持ち点にゃ。

この記事のまとめ

  • オーラスは東風戦なら東4局、東南戦なら南4局。西入は無いので、ここで順位が確定する。
  • 順位の価値は、持ち点が同じなら4位→3位が10ポイント、3位→2位が20ポイント、2位→トップが30ポイント。1,000点は1ポイントにゃ。
  • 差が詰まる量は「自分が増える点+相手が減る点」。他家からのロンは点差ぶん、直撃は2倍、ツモは相手の支払いぶんが上乗せされる。
  • 同点は起家からの座順で決まるので、逆転条件は点差ちょうどではなく上回る形で数える。
  • オーラスの親は和了・聴牌流局で連荘できるが、トップに立つとアガリやめで自動的に終局する。
  • 和了できなくても聴牌料で3,000〜4,000点の差が動く。ラス回避では聴牌を取ることと、下位への直撃・放銃の管理が効くにゃ。